みくる。のブログ

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単行本にならなかった話。

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現在放送中のアニメ、ドラえもん

2020年4月時点にして、1787話を放送している超人気アニメになります。

漫画本が、原作となっているドラえもん

しかし、ドラえもんが誕生してから50年。

実は、単行本に載せるか会議になった話が2話あります。

今回は、ドラえもんの単行本にならなかった話について紹介していきたいと思います。

 

『独裁者ボタン』

1つ目は会議の結果、単行本になった話です。

 

 

いつものように、ジャイアンにいじめられて帰ってくるのび太

泣いてるのび太が、いつものようにドラえもんに道具を出してくれと頼みます。

ドラえもんは、『独裁者ボタン』を出してくれます。

『独裁者ボタン』とは、嫌いな人の名前をしゃべってボタンを押すと、嫌いな人物を消せる道具です。

今回、ジャイアンにいじめられたため、「ジャイアン」と言ってボタンを押すと、ジャイアンが消えてしまいます。

昨日、しずかちゃんに振られたため「しずかちゃん」と言ってしずかちゃんを消してしまいます。

テストで0点をとってお母さんに怒られたため「お母さん」と言って、お母さんも消してしまいます。

嫌いになった人は『独裁者ボタン』を使って、次々と消してしまうのび太

気付いたときには、のび太の周りには誰もいなくなってしまいました。

孤独を感じ、泣きじゃくるのび太

のび太を見たドラえもんは、「独裁者も寂しいもんだろ」とセリフを残し、ニヤッと笑って終わります。

 

『バラバラボタン』

2つ目は、単行本に掲載されなかった話になります。

 

テストで0点をとってしまい、いつものようにドラえもんに道具を頼むのび太

ドラえもんは『バラバラボタン』を出してくれます。

『バラバラボタン』とは、交換して欲しいものをしゃべって、ボタンを押すと欲しいものと交換できる道具になります。

今回テストで0点をとったため、出木杉くんの頭と交換します。

交換したことで、のび太は頭が良くなります。

ジャイアンみたいに喧嘩が強くなりたいため、ジャイアンの腕と交換します。

ラジコンが上手くなりたいため、スネ夫の手と交換します。

足が速くなりたいから、街で散歩している犬を見て、犬の足と交換します。

自分が欲しくなった物を、次々に交換していくのび太

交換しすぎて、のび太はこの世の物とは、思えない怪物になってしまいます。

自分の姿に、驚愕し泣き出してしまうのび太

のび太を見たドラえもんは「欲張りすぎるのも、良くないだろう」とセリフを残して、ニヤッと笑って終わります。

 

『バラバラボタン』は、掲載こそされませんでしたが、茨城の国立図書館に行けば読めるので、気になった方は足を運んでみてはいかがでしょう?

 

まとめ

なぜ、今までとは違った話が生まれたのでしょう?

当時、藤子・F・不二雄先生はドラえもんの方向性に悩んでいました。

相方の、藤子不二雄A先生に相談しました。

当時、藤子不二雄A先生は『笑ゥせぇるすまん』などの社会のブラック内容を題材にした、漫画を連載していました。

 

藤子不二雄A先生の、アイディアによりブラックドラえもんが誕生されたとされています。

 

個人的には、人間の欲望の部分が見えて面白い話でした。

しかし、これを小学生が読む漫画本に掲載されるのは、会議された理由もわかります。

今回の話の方向でドラえもんが作られていた場合、今のドラえもんほど爆発的な人気はなかったのではないでしょうか?